地域で、支えあう~地域包括ケアシステム~

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これからの時代に必要不可欠な「地域包括ケアシステム」

最適な地域包括ケアシステムを構築するためには

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地域包括ケアシステム構築の流れ

更新日:2022/03/22

団塊の世代が後期高齢者に移行する2025年に向けて各自治体は地域包括ケアシステムの構築・確立に取り組んでいます。地域の特性を反映したシステムを構築することになるため、その内容は様々です。地域包括ケアシステム構築までの基本的な流れを見ていきましょう。

地域包括ケアシステム構築の流れ

課題を見付け社会資源を発掘する

まず、提供するサービスを考えるためには地域に暮らす高齢者がどのような課題を抱えているかを把握する必要があります。「課題の解決策となるもの=これから提供するサービス」であるためです。地域住民のニーズを調査するだけでなく、支援を必要とする人の数や求められている具体的な支援内容を理解しなければなりません。また、現状実施されている支援についても調査し、検討します。その際に開かれるのが地域ケア会議です。現在の支援内容を個別に検討し、課題を分析します。
同時に、医療・介護サービスを提供する人員の確保も進めていきます。人員に関しては介護職だけでなく、地域ボランティアやNPO団体なども含まれます。

会議を開き対応策を考える

地域ケア会議は市区町村レベルで開催されます。課題の共有をした上でサービス向上について検討するもので、役所職員などの関係機関に属する人員を集め、地域に存在する課題を抽出した上で今後につなげるための対策を話し合います。話し合いの結果、優先順位の高いものから具体的な解決策を挙げていきます。対応が困難な課題が生じた際には、地域包括支援センターが人員を集めて協議を行います。当事者に対し、どのようなサービスを提供するのが適切か、在宅での生活を継続するためにはどうすればいいのかを検討します。対応が困難な課題として挙げられるのが、高齢者の健康や権利が侵害されているケースや周辺住民が迷惑をこうむっているケースです。

施策を決めて実行に移す

地域ケア会議で課題に対する具体的なアプローチ方法と地域住民のニーズに即したサービスの内容が決まった後は、介護保険事業計画に盛り込んで実現に向けて動いていきます。地域包括ケアシステムを構築した後は、内容をその都度検討し、反省や修正を繰り返していきます。日常生活圏でのニーズ調査や地域ケア会議における個別事例の検討によるニーズの再把握をした上で、適切な対応が講じられているか、きちんと効果が出ているかを確認します。効果が見込めないと判断された際には、あらためて地域ケア会議を開催し、適切な対策を講じていかなければなりません。このように、各自治体の実情に応じて地域包括ケアシステムを構築していきます。

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